ビールや有名サンドイッチ 縁結びの神様も…台湾文化発信イベントが盛況

ビールや有名サンドイッチ 縁結びの神様も…台湾文化発信イベントが盛況

開場前にできた長い行列(9月16日、東京・上野恩賜公園)

(東京中央社)台湾文化を発信するイベント「TAIWAN PLUS」が16日、東京・上野恩賜公園で始まった。午前11時の開場を前に会場の外には約50メートルの行列ができた他、アイスクリームやサンドイッチの有名店のブースには多くの人が詰めかけた。

▽参加企業らは準備万端

イベントは今年で4回目。17日までの2日間、「台日一緒に」をテーマに台湾のグルメや音楽、デザインを紹介する。マーケットには約80の台湾ブランドが集結した。

ライチやマンゴーなど果物のフレーバービールを販売する台湾煙酒の関係者は、日本の消費者は台湾ブランドにいいイメージを持っており、購買意欲の促進につながっていると分析。昨年は2日間で350箱分が完売したことから、今年は500箱を用意して対応すると語った。

中部・台中にルーツを持ち今年5月に日本で店舗をオープンしたサンドイッチ店「洪瑞珍」のブースでは「ごまピーナッツ」や肉鬆と呼ばれるでんぶを入れた「肉鬆ネギたまハム」などのイベント限定商品が人気に。日本代表の黄哲誠さんは、2日間で合計3千個を販売する予定としながらも、最大5千個用意できると話した。

好天に恵まれたため、南部・台南から出展したアイスクリーム店「蜷尾家」の販売も好調。1時間半で約70本を売り上げた。

またパワースポットとして知られる台北霞海城隍廟(びょう)からは縁結びの神様とされる「月下老人」を含む神体3体が来日。廟の関係者は「もっと台湾の文化を知ってもらいたい」と語った。

影片來源:中央社
 

▽謝駐日代表「台日一緒に困難を乗り越えたい」

オープニングセレモニーで台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は、中国が台湾産パイナップルの輸入を禁止した際、日本の人々が購入やPRをしてくれたとして感謝の意を表明。最近では中国が日本の水産品の輸入を中止したことに触れ「これからは台湾の(助ける)番ではないかと思う」とし「これからも(台日)一緒に一蓮托生(いちれんたくしょう)で困難を乗り越えて頑張っていきたい」と述べた。

イベントを主催した非政府組織(NGO)中華文化総会の鄭麗君(ていれいくん)副会長は「(日本と台湾という)良き友人同士が共に美しい文化をつくり、お互いの独自の文化を、より豊かにする養分にできれば」と期待を寄せた。

超党派の議員連盟「日華議員懇談会」会長の古屋圭司衆院議員は、台湾のグルメや文化、人の優しさを絶賛。さらに多くの日本人の訪台を呼びかけた。

「蜷尾家」のアイスクリームを持つ入場者たち

オープニングセレモニーでポーズを決める日華議員懇談会の古屋圭司会長(2列目左から3人目)、謝長廷駐日代表(同4人目)、中華文化総会の鄭麗君副会長(同5人目)ら

台北霞海城隍廟(びょう)のブース

 

この記事の転載元:フォーカス台湾